無個性モブキャラ脱却記

何の特徴もないモブキャラがいろいろ挑戦してみる。

見た目の特徴も個性のひとつだが、それがなくなろうとしている。

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 個性になり得る、見た目の特徴。

このブログは、これといった趣味や特徴のない無個性モブキャラが、どうにか趣味や個性を手に入れて自分を確立させようと足掻く記録。……になるはずのブログだ。できることが増えるのはいいことだし、なかなか更新しないながらも挑戦しようという気持ちだけは持ち続けようと思う。

それはそれとして。

人を特徴づける上では、見た目の要素もけっこう大きいと思う。

可愛いとかキレイ、色白、眼鏡を掛けているとか、ぽっちゃりさんだとか、目が大きいとか髪が長いとか。それが褒め言葉でも嫌みや皮肉でも、単に事実を述べているだけにすぎないとしても、その人を認識する上での特徴であることには違いないと思う。

そして、わたしの場合は「なんか細い人」というのが特徴だった。

 

「細い」と「スタイルがいい」はイコールではない。

そう、わたしは細かった。細いというか薄いという感じ。だけど、別にスタイルがいいわけではない。残念ながら。

 とにかく何もない身体だった。胸がない。くびれもない。お尻もない。シャツの胸元を引っ張って覗いた女性からは「スカッスカやん!床まで見える」とのお言葉をいただいた。お尻もぺたんこで、太ももとお尻の境界線が自分でもわからない。にも関わらず、ウエストはくびれていない寸胴という悲しさ。女性らしい丸みのない男子中学生のような薄い身体だった。それに加え、面長で手と胴が長いため、周囲には細長い印象を与えていたようだ。

細くて薄いというのがわたしの特徴だったのだが……どうやらその特徴をなくしてしまったらしい。端的に言うと、太った。

実を言うと「最近ちょっと乳が成長した」とほんの少し嬉しく思っていた。けれど、それは同じだけの脂肪が腰回りについたという現実から目を逸らしていただけのこと。ぺったんこだったお尻も主張を始め、女らしい曲線を手にれたと言えば聞こえがいいが、単に太って、さらにたるんだだけなのだ。

加齢とともに重力に抗えなくなってきたのに加え、姿勢の悪さで余計に腹が出て見える。さらに、運動を全くしないデスクワークの毎日で筋力が衰えている。筋肉で支えられることのない脂肪はどこまでも膨張していくのだ。あぁ、なんという悪循環。嗚呼。

そんな現実から目を背けつつ、会社帰りに歩いて少しでもカロリーを消費しようとしていたが……この度、本格的にダイエットを始めようと決意した。

 

ダイエットのきっかけは、ポケモンGOと同僚の一言。

7月22日リリースされたポケモンGO。しばらく様子を見ようかと思っていたが、リリース日に盛り上がる同僚の後押しもあって、結局はリリース日にダウンロードした。2ヵ月ちょっと経った今でも、それなりにプレイしている。ちなみに、わたしをポケモンGOに引きずり込んだ同僚はもうやっていない。

今でこそ通勤時にポケモンを探すくらいだが、一時期はけっこうハマってやりこんでいた。

自宅から最寄りの駅までは車かバスで行き、JRから地下鉄に乗り換えて、通勤時間は約1時間。ポケモンGOのために、地下鉄区間とバス区間を歩いてみたりもした。地下鉄区間は歩くと20分くらいで、バス区間は30分。どちらか片方、調子が良いときには両方歩き、合計で1時間弱のウォーキング。そんな日々を過ごしたある日、痩せたことを期待して体重計に乗って愕然とした。体重が増えている。

わたしは身長162cmで体重は48kgくらい。細いと言われていた頃は45kgだったのだが、少しずつ肉がついてきて、いつからか48kg以下にはならなくなってきた。

「痩せすぎ」「顔が土気色」「死人のような顔」と言われるくらい不健康な見た目だったので、体重が増えることは喜ばしいことだった。

だけど、ポケモンGO効果でしっかりウォーキングしているはずのわたしの体重は52kgだった。ショックだった。太りやすかった高校時代でさえも、50kgを超えたことはなかったのに。

細いということが唯一の特徴だったのに、ますます無個性になってしまう。何より、このしっかりし過ぎた腰回りと腹回り。もうどうにも誤魔化せない。健康的になったと喜べる範囲を大幅に越えて、これはヤバイ域だ。

 

わたしは、今まで「太った」とか「痩せた方がいい」という言葉とは無縁に生きてきた。細いことが特徴だったのだから当然だ。細いだけでスタイルは悪かったので、体型を褒められたことがないのが悲しい限りだが。

ポケモンGOでヤバイと実感したわたしに、本気でどうにかしないとと決意させたのは同僚の一言だった。「太った」とか「痩せた方がいい」という、今まで無縁だった言葉でなく、予想外のところから飛んできた大打撃。

 

「なんかゴツくなったな」

 

あぁ……。あぁ、そうだ。

わたしは細かったけど決して華奢ではなかった。骨太で骨格がしっかりしているので、深窓の令嬢のような儚い女性らしさはなく、筋肉がつく前のひょろい男子中学生のような骨ばった細さだったのだ。

骨太に肉を付けたらごつくなるのは当然。けれど、太ったと言われる前にごつくなったと言われるのって、なんか無駄に敗北感がある。

 

というわけで、本格的にこの身体をどうにかすることにした。はっきり言って体重はどうでもいい。脂肪より筋肉の方が重いんだし、体重軽くてもスタイルの悪かったわたしには体重の数値なんて無意味だ。

今のように自堕落な健康的でない生活をしていての体重は、それだけ余分なものが体についた証拠なので目安としては重要。だけど、目的としているのは体重を減らすことじゃない。見た目が良ければ体重が52kgのままだっていいんだ。

そう。わたしに必要なのは、ダイエットではなくシェイプアップなんだ。

きちんと食べ、きちんと運動して、健康的で美しいボディラインを手に入れることが目的だ。スタイルのいい人になりたい!

 

【2016.10.15追記】

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