無個性モブキャラ脱却記

何の特徴もないモブキャラがいろいろ挑戦してみる。

友達についてぼんやりと思ったり感じたりしたこと。

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 「友達」についてちょっと考えてみる。

わたしは男友達を滅多に作らない。遊んだり連絡を取ったり、自分の時間を割くのなら恋愛感情として好きな男性が優先されるからだ。そして、どちらかというと恋愛体質なわたしは常に好きな人がいたりするので、好きでもない男性に使う時間はなかった。そんな性格だからなのか、男性と遊びに行くときはだいたい女友達も一緒だった。わたしの男友達というより、女友達の男友達という感覚だった。

 数えてみると、男友達よりも元彼の方が人数が多い。恋愛においては、とりあえず付き合ってみよう!と謎の積極性から比較的イージーに彼氏彼女の関係になってきた。もちろん、付き合ってみなければわからないという意識が先行しているので、付き合っても3日で別れたりすることもある。元彼の人数と真剣にお付き合いをした人数はイコールではないのだ。そのことに対する是非はともかくとして、わたしにとっては彼氏を作ることより男友達を作る方がハードルが高かった。

ただ、女友達が多いわけでもない。端的に言うと友達が少ないということだ。

それは、恐らく友達の定義によるのだと思う。わたしは、お互いの連絡先を知っていてふたりだけで会ったことのある人しか友達と認識しない。故に、知人、会社の人、飲み仲間などの様々な言葉を使って友達認定を避けてしまう。そこには、わたしなんかを友達と思ってくれるの?という卑屈な気持ちが混ざっていたりもする。

 

 女友達に対する微妙な感情。

こんなわたしにも、親友と呼べる存在はいる。向こうがどう思っているかは知らないが、わたしにとってとても大切な存在だ。

けれど、それはそれとして、わたしは女友達や親友に対して複雑な感情を持つことがある。やっかみであったり、僻みであったり、まぁそんな醜い感情だ。なんとなく、自分が優位に立っていたいのだ。これがマウンティングってやつだろうか。自分のことながら、ちょっと引くわ。

決して、女友達を陥れたいわけではない。人間として素晴らしいと思っている。だからこそ、女友達のレベルに達していない自分がとても情けなくなるので、できれば自分が上に立っていたいのだ。本当に性格の悪いわたし♡

女だからと一言でまとめてしまうのは些か乱暴だとは思うが、わたしを含めて格付けしたがる女は多いのではないだろうか。したがるというか、無意識にしてしまう。そこで、自分より格下だと思っていた相手に劣っている自分を発見すると激しく動揺してしまう。

女同士って、なかなかややこしかったりする。わたしが構え過ぎなのかもしれないけど、友達だと自信をもって言えるようになるには時間が掛かる。だからこそ、親友と呼べる相手は大切にしたいと、今心からそう思った。

だって、男友達は滅多に作らず、女友達には複雑な感情を抱いていたら、友達がほとんどいないことになるじゃないか。……まぁ、実際にあんまりいないけど。だからこそ、こんなわたしに長いことつきあってくれている親友は大切にしなきゃ。わたしの宝だ。性格悪い割に、周りの人間関係には恵まれているので、あとは自信をもって「友達!」と言い切れるように、もう少し自分という存在に自信を持ちたい。

 

幼い時の友人はずっと特別。

しょっちゅう連絡を取っているわけではないのだけど、いつも心のどこかで特別に思う存在がある。子どもの時から知っている幼馴染だ。

連絡を取り合っているわけではないのだけど、家族ぐるみで知っているので顔を合わせる機会がある。先日、葬儀で久し振りに幼馴染とその母親と顔を合わせた。子どもの頃から現在までの間20年くらいはそんなに密な関わりはない。それでも顔を合わせると抱き合って泣くくらい、心の中で大きな存在だと認識した。子どもの時の記憶を共有している存在は、ある種特別だ。

同じ葬儀の場で、もうひとり懐かしい顔と再会した。小学校のクラブで一緒だった子とその母親だ。その子とは中学、高校と一緒で、それなりに仲良くしていたので多少の関わりはあるが、母親とは20年以上ぶりに会ったわけだ。ちゃんとわかるし覚えているものなんだなぁと思った。

わたしの中で、中学校生活は何の思い入れもない。だけど、小学校時代の本当に子どもの頃の友達は、今でもどこか大切な存在として残っている。これが思い出っていうやつか。親の顔も知っている仲っていうのは、いつまでも特別なのかもしれない。

いろんな付き合い方や関わり方があるけれど、それぞれの時代に、共有した時間をいつか振り返ることができる相手がいたらいいなぁと思う。時間を重ねたら、きっと良いことだけが残ると思うので。時間が経たないと振り返りたくない時代も、いつか良い思い出になる日が来るかな。

 

と、本を読んだときに思いついたことなどをつらつらと書き連ねてみる。読んだ本を記録するための備忘録のような感じで、記事の内容がその本の内容に沿っているかと言えばそうでもない。書評とかあらすじ紹介とかできないので、自分の記録になればそれでいいのです。

女友達 (角川ホラー文庫)

女友達 (角川ホラー文庫)

  • 作者:新津 きよみ
  • 出版社:角川書店
  • 発売日: 1996-12