動物と触れ合って牛の出産に立ち会うという奇跡。
出掛けるときにはカメラを持ち歩こう。
先日、南大阪にあるワールド牧場に友人と行ってきた。
小動物と触れ合えるらしく、犬や猫もいるらしい。楽しみ過ぎてテンションあがる中、カメラを持っていこうと静かに決意していたわたし。
下記の記事で少し触れたのだが、デジタル一眼での写真撮影を趣味レベルに引き上げようと思っている。今回のワールド牧場は、その第一歩だ。
気の向くままに撮りまくってみた。
毛刈り中の羊。
ケンカ(?)するヤギ。
触れ合えるわんこもいた。柵の中で、捕まえようとする子どもたちから元気に逃げ回っていた。
同じ姿勢で寝るフェレット。
撮影がどうのこうのというよりも、ただただ動物に癒されていた。
撮っているときは夢中なのだが、帰ってから画像を取り込むと、もっとうまくなりたいとかいろいろと考える。
それには、やっぱりカメラのことや構図とかを勉強しなければならない。少しずつうまくなっていきたものだ。
カメラを持っていると思わぬ事態に遭遇する。
牛の出産に立ち会った。本当に偶然の出来事だった。
牛舎の近くを歩いているときに「仔牛が生まれそう」という声が聞こえた。ふらっと牛舎を見に行くと、ちょうど前足が出てきたところのようだった。 そのまま、そこに留まり出産を見守る。
母牛の様子に、カメラを構えることは何となくできなかった。ちゃんと自分の目で見たいというか、見るべきだと思ったので。
出てきた仔牛の前足にはロープを掛けられている。いきむ母牛。いきみに合わせてロープを引っ張るスタッフさん。見ているだけのわたしも、知らずに息を止めて見守っていた。自然と母牛に呼吸が合う。
「がんばれ……」
大きな声援ではないけれど、静かに絞りだすような声がいくつも聞こえる。
ただじっと見つめていた。いろんな感情を胸に過らせながら。
生まれた。なんか涙がこぼれそうだった。
素直に言うと感動した。命が生まれる瞬間に立ち会えるなんて思ってもなかったから。
仔牛はちょっと小さいけれど元気だったようで、その後母牛に支えられながら懸命に立ち上がろうとしてた。震える足をしっかり地につけ、自身を支えようとしては崩れてた。
「がんばれ!」
十数人くらいいたであろう客たち、スタッフさん達の気持ちはひとつだったと思う。
しっかり自分の足で経ったことを見届け、わたしたちはその場を後にした。
すごく素敵な瞬間に立ち会えて幸せだった。
でも、こうやって帰って取り込んだ画像を見ると……やっぱり写真うまくなりたいなって思う。手ぶれが結構多かったので。
素敵な瞬間を素敵な一枚として残せるようになりたいな。