無個性モブキャラ脱却記

何の特徴もないモブキャラがいろいろ挑戦してみる。

無個性モブキャラだって、自分の人生では主役であるべきなんだ。

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今年で35歳。年齢だけを重ねてきてしまい、特に誇れるようなこともない。

先日、10年来の付き合いである仲間たちと食事をしていた時に、「最近クリナは何して遊んでるの?」と聞かれた。

遊ぶ……?

最近、休日と言えば平日の睡眠不足解消に惰眠を貪っているか、友達と食事に行っているかで、何かをして遊ぶということがない。

もっと若い頃は、ビリヤードをしたりダーツをしたりしていたけど、最近はさっぱり。つき合っている人に合わせて釣りに行ったりもしたけど、わたしの趣味というわけではない。

 

 

あれ。

なんかもしかして、わたしって面白みのない人生を過ごしている?

 

 

そういえば、数年前にも同じようなことを思ったことがあった。

わたしって趣味がないよなーと。

なんというか、人に言えるような趣味がない。

趣味というか生きがいとしては、本を読むこと。主に小説。

活字中毒ではあるのだけど、それはわたしにとって呼吸をするように当然なことで、趣味とは違う気がする。

 

趣味がないというだけでなく、わたしという人間には特徴がないのだと思う。

例えば、「クリナって知ってる?」という話になったときに、「あぁ、高校の時同じクラスだったよ」と返ってきそうな感じ。

「歌がうまい子だよね」とか、「すごく美人なあの子だよね」とか、「明るくってお調子者だよね」とか、「意外と車が好きで詳しいんだよね」とか、「プーさんが好きでプーさんグッズ集めてなかった?」とか、「やたらモテてて常に彼氏いたよね?」とか、「アナウンサー目指してたよね」とか。

そういう思い出すきっかけになるような特徴がなく、どこに所属していたか(同じクラスだったとか、バイト先が一緒だったとか、誰々と仲良かったとか、どこに勤めているとか)でしか語れない人。

簡単に言ってしまえば個性がない。無個性。

 

若い頃はいろいろあったのだと思う。ただ、それをなくしてしまったのだ。

夢を諦め、日常に忙殺され、ただ時間だけが過ぎていった。

 

なんというか、薄いよなーわたしの人生。見ない振りしていたけれど、ついに見ない振りができなくなってきた。

だから、ここから新しく始めようと思う。

自分自身を色付けしていく。

やってみたいこととか気になったこと、お金がないとか時間がないとか言い訳せずにどんどんやってみる。

そして、自分の趣味や生きがいを見つけて、「クリナって○○な人」って人に覚えてもらえるようになる。

 

無個性モブキャラだって、自分の人生では主役であるべきなんだ。